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推定値115万人以上。世の中には「ひきこもりの壁」がある

2019.07.26

推定値115万人以上「ひきこもりの壁」
 僕は今までに2000人以上の「生きづらさ」を抱えた来談者と向き合ってその苦しみからいかに抜け出すかについて方法を提示してきました。特に昨今の来談者は、30代後半から40代後半の中高年の社会的ひきこもりの人たちが多いと実感しています。では、なぜ中高年にひきこもりが増えたのでしょうか。

それは、「ひきこもりの壁」が世の中にあったからです。

 2016年9月に発表された内閣府の調査では、学校や仕事に行かず、半年以上自宅に閉じこもっている15~39歳(若年層)のひきこもりの人は、全国の推計値で54万1000人と公表されました。そのうち約35%が7年以上のひきこもりです。

 また、ひきこもりになった年齢が20~24歳が34・7%に上ります。

 さらに本年3月内閣府が公表した40~64歳(中高年層)までの調査(内閣府政策統括官「生活状況に関する調査報告書」)では、61万3000人(40~64歳人口:4235万人の1・45%)がひきこもりとの推計値が発表されました。

 単純に若年層のひきこもり推計値と合算して115万人超。ここで注目したいのは、中高年層の数の方が7万人強多いということです。ひきこもりの「長期高齢化」が進んでいることがわかると思います。

 前回調査の16年に39 歳だった方に視点を合わせて、彼らが大学新卒時の22歳の時を振り返ると、大学を卒業する就活時期と就職してから1~2年でひきこもりになったと考えられます。

99~00年あたりがそうですね。

ちょうど就職氷河期(93~05年)とかぶっていると言えます。本年3月公表された調査で20年以上ひきこもっている人の割合が、約20%弱(19・1%=約11万7000人)。

 今40代のひきこもりの人たちはまさにその就職氷河期世代というわけです。

 この「就職氷河期世代の歩んだ25年」を振り返ると、社会に出たときから現在まで、人生設計をする上でキャリアを積んでいくには非常に厳しい環境でした。

 バブル崩壊の余波となる97年には名門の都銀や証券会社が倒産、06年にはワーキングプア問題、特に「高学歴者ニート」が増加しました。これも91 年の大学院重点化政策によって、受け皿のない博士たちが研究職に就けず、アルバイトしながら日々をしのぐという状況だったわけですよね。

 
 08年には派遣社員の雇い止め問題。それ以降は正規・非正規の格差問題。

 そして本年5月には、あの「世界のトヨタ」の社長までが「終身雇用制度は難しい」と言って物議を醸かもしました。この25年間は、「日本型雇用慣行=働き方」の大変革期だったことがわかります。その渦中で社会への入り口もまた出口も見えない環境に就職氷河期世代が晒さらされたことは事実です。

 手っ取り早く言えば、準備する前に世の中のルールがコロコロと変わってしまっていたからですね。

 もちろん、就職氷河期世代をひとくくりで「ひきこもり」と結びつけるわけではありませんが、あまりにも職業の選択肢、受け皿を社会が用意できなかったことも大いに関係していると思います。就職氷河期世代が「失ロ スジェネわれた世代」と表現されるのも頷うなずけますよね。

 世の中が既得権を守ることに汲きゅう々きゅうとして就職氷河期世代を社会参加させづらくするほど「ひきこもりの壁」を〝結果的に〟作っていたことになります。

 就職試験200社にエントリーして「全滅」だった場合、「お祈りメール(不採用通知)」をもらうたびに「私の何がいけないんだ!」と自分を責めてしまうのではないでしょうか。これでは、劣等感を増幅させてしまうだけです。特に真面目な人ほど「自分はできないヤツだ!」という頑丈な「劣等感の壁」を作ってしまいます。

 それこそ「私の人生は何なんだ!」と叫びたくもなるかもしれません。

 社会は「ひきこもりの壁」を若者に作り、そこに若者は「劣等感の壁」を上塗りする。その壁をぶち破るには、本当に社会が、具体的には雇やとい入れる会社が大きな理解を持たなければ、壊すことができないでしょう。

 こうした時代環境が115万人を超えるひきこもりを生んだ背景にあることは、確かではないでしょうか。

引用先:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190726-00010469-besttimes-pol

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