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過労で倒れて、気づけば無職…44歳・元IT社員の叫び

2014.10.20

― 「未来が見えない!」35歳以上[無職・独身者]のリアル【2】 ―

失業が原因で、彼女にも捨てられました

●田辺幸治さん(仮名・44歳)のケース

・職歴:工業高校卒、初級シスアドやPC系の資格を複数持っている。電子部品の製造業で9年、IT関連で7年働くが、今は無職
・現在の貯蓄額:約10万円

 工事現場の仕事が契約満了となって以来、無職の状態が1年続く田辺さん。高校卒業後に就職した電子部品製造の会社では主任にまでなったが……。

「当時は工場の海外移転が続き競争が激化している時期で。残業が多くなるのに耐えられず9年で退職し、元の上司の誘いで転職した同業の会社も3年で倒産しました」

この業界に見切りをつけた田辺さんはIT関連の資格を取得。システム管理の仕事で正社員となるも、激務に倒れ退職してしまう。そして1年ほど実家で休養をしていると、気づけば正社員の仕事が見つからない状況になっていた。

「役所の臨時職員や、工事関係の仕事にも就きましたが、正社員の仕事は見つかりません。10年以上続けた製造業の仕事も、面接ではうまくアピールできないし、IT関連の仕事でも私の知識や経験は時代遅れになっている。

 ハローワークに何万件とある求人も『○○経験者求む』というものがほとんどで、応募できるのは数十件。大半は年齢を伝えた時点で断られ、面接まで進めるのは月1件程度です」

 そんな状況もあり、職業訓練校にも6か月間通って金属加工の技術を身につけたが、「職歴には結局なりませんし、応募しても断られる状況が続いている」という。

「正社員にこだわって求職していましたが、貯金も底をついてきたので、そろそろ単純作業のアルバイトで、お金を稼がないとマズい。ただ、日銭を稼ぐような仕事に慣れると、本当に将来が見えなくなりそうで不安です。失業が原因で前の彼女に捨てられましたが、まだ結婚願望もあります」

 家族の暮らす実家は今も残っているため、そこに戻るという道は残されている。ただ正社員にならないと結婚の可能性も狭まってしまうと考えている田辺さんにとって、正社員の職を見つけ自活を続けることが必要なのだ。

「正社員も結婚も、あきらめれば楽になるのはわかっていますが、希望は捨て切れない。だから、自分は苦しいんだと思います」。

 長年忙しく働いてきて、IT関連というイマっぽい職についても、ひとたび倒れると誰も助けてくれない……激務は適当にサボッて我が身を守りたいものだ。

引用先 記事詳細URL
https://joshi-spa.jp/140253

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