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病気で無職、親は頼れず…「一人で生きろ」と宣告された女性の未来は

2014.11.15

― 「未来が見えない!」35歳以上[無職・独身者]のリアル【4】 ―

臨時職員に採用されるが、未来は不透明

●小林礼子さん(仮名・46歳)のケース

・職歴:大学卒。22年間大学職員として勤務し双極性障害で退職。その後コールセンターや市役所職員など
・現在の貯蓄額:約700万円

 私立大学の職員として22年間働いた小林さんだが、「いつかは心を病んでしまう」という予感は早くから持っていた。

「パワハラの激しい職場で、30代半ばで精神疾患となり、退職していく独身女性を何人も見てきました。実際に私も35歳で双極性障害を発症して、拒食症で入院しました。医者から『もう働くのは無理だ』と宣告があり、職場から『退職してほしい』とも言われたので、辞めることにしたんです」

 一人暮らしも困難な状況だったため、実家のある北海道に戻り療養。1年後には職探しを始めたが医者からOKが出たわけではなかったという。

「失業給付金が1年で切れ、両親からも『働け』と言われ、やむなくという形です。病気のことを正直に書いて書類段階で落とされたこともあったので、途中からは伏せて応募し、コールセンターで1年3か月働きました。市の臨時職員としても2か月働きましたが、そこでも病気のことは話していません」

 現在は無職だが、来月から別の市役所で臨時職員として働くことが決定している。しかし、小林さんの将来の見通しは決して明るくない。

「20年ぶりに暮らした両親とはあまり仲が良くなく二人は2年後に妹夫婦の新居に移り住んで、実家は取り壊すそうで『あとは一人で生きていって』と言われました」

 もう実家には頼れず、今後の仕事も不安定。病気も完治しておらず小林さんの未来は不透明だ。

引用先 記事詳細URL
https://joshi-spa.jp/140255

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