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●●な人ほど転落する!?「孤立・無職」にならないための3ヶ条

2015.01.15

「孤立無業」を避けるためにできることは?

1・仕事以外の繋がりをボランティアや趣味で積極的につくろう

2・年賀状などの過去の人脈を頼りに、定期的に連絡をとってみよう

3・仕事も恋愛も、「何もしない」のが最大のリスクと心得よう

 これまでさまざまなタイプのアラフォーの無職・独身者たちを見てきた。それぞれ複雑な事情を抱えてはいるが、彼らは決して特殊なケースというわけではない。

 ジャーナリストの池上正樹氏が語る。

「SNEPという言葉は実態を語る上で意味がないと思いますが、200人近くのひきこもりの人たちに会ってきて、一般的に思われているような『生活無能力者』は一人もいなかった。

 35歳以上であれば、むしろ第一線でバリバリ働いたことがある、真面目で完璧主義な人ほど、何らかのきっかけで孤立してしまう印象を受けます」

 そうした傾向について、臨床心理士の向後善之氏が説明する。

「最近の大人は失敗することを恐れすぎています。とにかく仕事でも失敗しない人が評価される。でも、人間、誰しも失敗するもの。肝心なのは『失敗しない方法』ではなく、『失敗したときにどうするか』なんですが、そこが欠けてしまっている大人があまりにも多いですね」

 終身雇用制が崩壊しつつある今、将来への不安は増大するばかり。なかでも、仕事上の責任が増えるアラフォー世代は、強い不安を押し殺して仕事をしている。

「だから、成功している人でも、内心は『失敗して負け組になりたくない』と常にビクビクしているんです」(向後氏)

“失敗”に対する過剰なまでの心配は、恋愛に対する臆病さとしても表れる。池上氏が語る。

「完璧主義の人は、『相手を幸せにできなかったらどうしよう』と恐れているフシがある。そうしたマイナス思考が余計に負の連鎖を生んでいるのではないでしょうか」

 そんな人が失業した場合、再就職がうまくいかないと、「自分の人生は何だったんだ……」と人格のすべてが否定されたような気分になるという。その引け目から孤立し、次第に“無業”になっていく。こうしてアラフォーの孤立無業者ができ上がるというわけだ。

 では、孤立無業者にならないためにはどうすればいいのか。再就職支援にも携わる認定NPO法人理事長・工藤啓氏は「正社員にこだわっている人ほど挫折しやすい」と指摘する。

「中年男性のなかには、いい年して正社員じゃないと恥ずかしいと思っている人が多い。しかし残念ながら、失業期間が長いほど正社員への道は狭き門になる。アルバイトでもなんでもいいから、まずは自分自身が“多様な働き方”を認めることが大切です。

 働いている人なら、普段からボランティアなどに参加することで、少しでも偏見をなくしていくことができます。この積み重ねが、いざというときに自分を楽にしてくれるんです」

 ボランティアに限らず、仕事以外で人と交わる趣味を持つだけで、少なくとも“孤立”を避けることができる。

「飲み会に誘われるばかりではなく、たまには自分から誘ってみる。ほかには、年賀状などの時候の挨拶を大切にしてみることもいいですね。知り合うきっかけは仕事でも、そこから個人同士の繋がりに変えていくことが重要です。めんどくさいと思うでしょうが、困ったときに助けてくれるのは、結局、人の繋がりなんです」(工藤氏)

【池上正樹氏】
ジャーナリスト。通信社勤務を経て、フリージャーナリストとして活躍。著書に『ドキュメント ひきこもり「長期化」と「高年齢化」の実態』など

【向後善之氏】
臨床心理士。代官山のハートコンシェルジュ(http://www.heartc.com/)でカウンセラーを務める。著書に『人間関係のレッスン』など

【工藤啓氏】
認定NPO法人「育て上げネット」理事長。米国ベルビューコミュニティーカレッジ卒業。著書に『「ニート」支援マニュアル』、『NPOで働く―「社会の課題」を解決する仕事―』

― 「未来が見えない!」35歳以上[無職・独身者]のリアル【13】 ―

引用先 記事詳細URL
https://joshi-spa.jp/140263

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