加古川・女性殺害　被告に懲役２７年求刑

2017.01.20

兵庫県加古川市で２０１５年１２月、大阪府吹田市のアルバイト大山真白（ましろ）さん＝当時（２０）＝が殺害された事件で、殺人と詐欺の罪に問われた無職礒野和晃被告（２２）の裁判員裁判の論告求刑公判が２０日、神戸地裁姫路支部であった。検察側は「何の落ち度もない被害者を殺害したのは身勝手極まりない行為」として懲役２７年を求刑し、弁護側は懲役１８年が相当とした。判決は２６日。

検察側は論告で、同被告が事前に凶器の金づちを準備したことを挙げ、「突発的な犯行ではない。被告を信頼し、無警戒だった大山さんを背後から殴り殺したのは残忍で非難されるべき」とした。

弁護側は、同被告に発達障害の疑いがあるとして「後先を考える力が弱く、計画性は全くなかった」と主張。被告の母親が監督の意志を示していることに触れ「更生の可能性はある」と述べた。

起訴状などによると、１５年１２月７日未明、うそのもうけ話で大山さんから現金約１２０万円をだまし取った後、加古川の中州で頭を金づちで約１０回殴り、殺害したとされる。

 

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