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「休日ひきこもり」男子が増加傾向、背景と夏休みの過ごし方の変化
2019.07.15
日で3連休も最終日。次の連休は夏休みですが、どのように過ごすか考えていますか?
今年はG.W.が最大10連休となり、遠出した方も多かったのではないでしょうか。令和初の夏休みも、最大9連休とまたもや大型連休になる方もいるようです。
「お盆」といえば「帰省」のイメージが強いですが、イマドキは「帰省」ではなく「自宅でゆっくり過ごす」人が多いようです。イマドキの夏休みの過ごし方の傾向と、その背景に迫ります。
お盆休み、11連休以上の人も
旅行サイト「エアトリ」を運営する㈱エアトリは、20~70代の748人(就業中の人は582人)を対象に「夏休み」に関する調査を行いました。
就業者のうち、お盆休みがある人は55.8%と6割近い人がお休みのようです。お盆休みがない人は、やはりサービス業や自営業の人が多いようです。
「(就業中でお盆休みの人)今年は最大何連休ですか?」という問いに対して、もっとも多かったのは「9連休」の28%となっています。続いて「6連休」(13.8%)、「5連休」(12.9%)と半数以上の人が5日以上の連休になるようです。
また「11連休以上」も10.8%の人もおり、G.W.以上の大型連休を満喫する人もいるようです。
夏休みは何をして過ごす?
就業中の人に、夏休みは何をして過ごすか聞いたところ、「海外旅行」が29.2%で1位となりました。2位が「国内旅行(宿泊)」(28.4%)、3位が「自宅でゆっくり休む」(27.7%)となっており、3位までは僅差です。
また、お盆休みの人に絞ったところ、1位が「自宅でゆっくり休む、たくさん寝る」(33.8%)となりました。夏休みは、自宅でゆっくり過ごす人が多いのかもしれません。
若年層の男性に増える「休日ひきこもり」
国土交通省が2016年に公表した第6回全国交通特性調査結果(回答回収世帯4万3700世帯)によると、調査日に外出した人の割合、1日の移動回数ともに調査開始以来最低の結果になりました。
とくに20代の男性の外出率は低く、全年齢の男性の平日の外出率が85.2%だったのに対して、20代男性は81.2%。休日は、全年齢男性が61.6%に対し、20代男性は51.1%となっています。
「休日ひきこもり」は年々増加傾向にあるといえるでしょう。
「休日ひきこもり」男子、増加の背景
内閣府の調査によると、中高年の引きこもり数は61万人以上といわれています。ですが「休日引きこもり」は、平日は仕事に勤しみ休日だけ引き込もるだけなので、この「引きこもり」には該当しません。
しかし、いつも職場と家の往復ばかりの生活に嫌気がさしてしまう人もいるでしょう。また、周囲の人の中には「休みの日くらい、外で遊んできなよ」「結婚できないよ」など、色々という人もいるかもしれません。
しかし家での過ごし方によっても、その良し悪しは変わってくるでしょう。
体力を回復する、趣味に興じる、勉学に励む、室内で運動をするなど…。家の中で充実した時間を過ごしている場合は、問題ないのではないでしょうか。
しかし増加の背景には、家で過ごす方法の多様化の影響もあると思いますが、金銭的な事情の影響も大きいかもしれません。
国税庁の『平成29年分 民間給与実態統計調査』によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は432万円(男性:532万円、女性:287万円)となっています。
しかし20代前半は262万円(男性:279万円、女性:243万円)、20代後半は361万円(男性:393万円、女性318万円)と全体平均より低くなっています。
20代にとって土日や連休中の割高料金はインパクトが大きく、とくに男性は女性より「おごる」機会が多いものです。金銭的な事情で出かけられない、という人もいるのではないでしょうか。
「帰省ブルー」で悩む人も減少傾向?
エアトリの調査「夏休みの過ごし方」の問いに対して、「帰省、里帰り」と回答した人は17.7%で6位となっています。またお盆と言えば帰省をイメージする人も多いと思いますが、お盆休みの人にしぼっても「帰省、里帰り」は20.3%と6位でした。
「帰省ブルー」という言葉も一般的になってきていますが、お盆に限っては帰省する人は少数派なのかもしれません。
子持ち世帯の中には、「休日ひきこもり」できる人をうらやましく思う人もいると思います。混雑していることは分かっているものの、子どものために外出している世帯も一定数いるでしょう。
しかし夏に限っては、実家や義実家ではなく、家族が行きたい場所へ出かけている人が多いようですね。
こんな「休日ひきこもり」は要注意
うらやましく思っている人もいる「休日ひきこもり」ですが、「何もやる気が出ない」「いくら休んでも体力が回復しない」「仕事に行く気力がわいてこない」といった状態は問題といえます。
精神的・身体的な病気かもしれませんし、仕事にも行けないような「引きこもり」状態に陥ってしまう可能性も。
今年の夏休みは家でゆっくり過ごしたい人も多いようですが、連休が長いほど注意が必要でしょう。
引用先:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190715-00012186-toushin-life
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