精神疾患・精神障害とは

精神疾患の定義はとても幅広く、さまざまな病気があります。 精神科医が診断をする際には以下のような基準が使われています。
*世界保健機構(WHO)国際疾患分類(ICD-10) *アメリカ精神医学会 統計的診断マニュアル(DSM-IV)しかし、病気であるからといってすべての人が「精神障害者」とよばれる のかというとそうではありません。生活上の障害がない人は、ほかの身体の 病気と同じで、医療は必要ですが、障害者ではないのです。

病気の原因

病気を原因別に分類すると、以下のようになります。

①心因性のもの…何らかの精神的な負担によって起こるもの
(強いストレスからくる反応性うつ病や不安神経症)
②外因性のもの…身体の病気が原因で起こるもの
(脳腫瘍や脳血管障害などの脳の病気、感染症や内臓の病気によって精神的機能に障害がでるもの)
③内因性のもの…脳の器質的な問題によって起こるもの
(統合失調症・躁うつ病・うつ病など)

③内因性の病気の原因については、脳の中の何らかの異常が指摘されてい ますが、現在も詳しい原因はわかっていません。また、これらの原因が相互 に影響し合って精神疾患をひき起こす場合もあります。

精神疾患の種類と分類


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気分障害


気分障害とは気分の上がり下がりが主な症状となる疾患です。
その中にはうつ病や気分変調症や双極性障害が含まれています。厚生労働省の患者調査によると「一生のうちに、気分障害(うつ病) になる頻度は約10人に1人と考えられている」とデータをあげているように、決して珍しい疾患ではありません。

うつ病

抑うつ気分、意欲の低下、注意力・判断力の低下などの精神症状、およびだるさや睡眠障害といった身体症状が継続して、通常の生活が送れなくなってしまう病気。精神的ストレスや身体的ストレスが重 なると発症するとも言われますが、明らかな原因がないまま発症する場合もあります。
言葉では表現しようがないほどつらい沈んだ気分または興味・喜びの喪失が、ほとんど一日中ほぼ毎日、2週間以上続き、仕事や日常生活の困りごとが出てきてしまいます。
うつ病の9割以上に見られるのが、不眠の症状で、特に途中で目が覚める不眠がよく起こります。
また、食欲も落ち、体重が減ってしまうことがあります。うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられています。

その人自身の物事に対する考え方や生活環境、日常生活において発生したストレスなどが複雑にからみあって引き起こされると考えられる病気で、遺伝との関連も研究されていますが、特定の遺伝子があれば必ず発症するというものでもありません。
うつ病の発症には、ストレスが大きく関係しているといわれています。「心が弱い人はストレスに弱いから、うつ病を発症するのではないか」と考える人がいるかもしれませんが、ストレスとはそもそも「心や体にかかる刺激や負荷」を指します。
つまり、人によっては思いもよらない出来事がストレスになるのです。親しい人との死別や離婚、あるいは病気になるなどといった悲しい、つらい出来事がストレスとなるのは理解しやすいと思われます。しかし、それ以外にも昇進や結婚、こどもの独立など、どちらかというと明るい人生の転機でさえストレスとなることがあるのです。
私たちの心の状態、脳内の神経の状態は毎日、毎時変化しています。うつ病になる仕組みはまだ完全には解明されていませんが、神経伝達物質の中のモノアミン類(セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなど)が関わっていると考えられています。過剰なストレスや過労などが引き金となって、神経伝達物質のうち、セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンの量が減少したり、はたらきが低下してくると、さまざまなうつ病の症状があらわれるのではないかといわれています。

なりやすい人の特徴は?

うつになりやすい性格の特徴としては、まじめで・責任感が強く・完ぺき主義で・人からの評価も高く・道徳観も強い人などに多いといわれています。人からの依頼を断れずに、たくさんの仕事をかかえ込んでしまったり、柔軟に臨機応変な対応が出来ずに自分を追い込んでしまったり。結局は、ストレスをため込んでしまって、こころのバランスを崩してしまうこともあるようです。しかし、これらの特徴がなくてもうつ病になることはあります。「自分は楽天的だからうつ病にはならない」というわけではありません。

非定型うつ病

「非定型うつ病」は、「新型うつ病」「現代型うつ病」「未熟型うつ病」などと呼ばれることのある、うつ病の一種です。また、他のこころの病やパーソナリティ障害の一種と診断されていることもある、まだまだ一般には知られていないことの多い病気です。更に、軽度な人は単なるわがままな性格と誤解されていることも少なくありません。
従来から知られている「うつ病(定型うつ病)」と「非定型うつ病」の違いはどんな点があるのか、というと、同じうつ病の1つでありながら、正反対とも言える特徴があると言われています。

非定型うつ病の特徴と症状

女性の患者さんの方が多く、比較的若い年齢で発症される方が多いようです。非定型うつ病の最大の特徴とも言えるものが、“気分反応性”です。定型うつ病の場合は、ほとんど1日中気分が落ち込んでいますが、非定型うつ病は出来事に反応して、気分がアップダウンします。しかも、気分の浮き沈みはとても激しいもので、ちょっと嫌なことがあると激しく落ち込み、寝込んだかと思うと、好きなことやうれしいことがあると、うつ気分はすっきりとしてしまいます。

非定型うつ病の方は、他人のささいな言動に過敏になり、激しく落ち込んだり、怒ったりすることがあります。言った本人にはそんなつもりは全くないのに、自分が批判された、とか、無視された、というように否定的にとらえて、何日も寝込んでしまったり、激しく怒ったりするのです。こうした症状を「拒絶過敏性」と呼び、非定型うつ病の症状の中でも、人間関係を損ね、場合によっては、社会生活に支障をきたす深刻な症状と言えます。
また、重労働をしたわけではないのに、立ち上がるのも苦労するほど激しい倦怠感に襲われることがあります。これを「鉛様疲労感」と呼び、ご本人は「手足に砂袋をくくりつけられたよう」とか「手足に鉛がつまったかんじ」と形容される場合があります。これも嫌なことがあったときや不安が強いときに、おこりやすいようです。
その他にも、例えば夜になるとわけもなく悲しく泣けてくるような“不安発作”や、ささいなことで爆発的に怒り、抑えられなくなる“怒り発作”と呼ばれるような症状や、昔に体験した出来事を思い出し、感情がコントロールできなくなってしまう“フラッシュバック”と呼ばれる症状などがあります。

双極性障害
気分変調症
うつ病と似たようなうつ状態とともに、その対極とも言える躁状態も出現し、これらを数カ月おきにくりかえす病気。躁状態になると、寝ることなく動き回り続けたり多弁になったりしてエネルギッシュになります。一方、うつ状態になると、すべてのことに興味がなくなって無気力状態になります。双極性障害は、躁状態の程度によって二つに分類されます。家庭や仕事に重大な支障をきたし、人生に大きな傷跡を残してしまいかねないため、入院が必要になるほどの激しい状態を「躁状態」といいます。一方、はたから見ても明らかに気分が高揚していて、眠らなくても平気で、ふだんより調子がよく、仕事もはかどるけれど、本人も周囲の人もそれほどは困らない程度の状態を「軽躁状態」といいます。うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極I型障害」といいます。うつ状態に加え、軽躁状態が起こる双極性障害を「双極II型障害」といいます。
気分変調症とは、比較的軽度の気分の落ち込みが、慢性的に続く精神疾患で、25歳までの成人期早期に発症することが多いといわれています。気分が落ち込む、仕事にやる気が起きないなどといった症状が出ても、本人の甘えや性格的な問題と誤解されることがあります。
気分変調症とうつ病の違いは
①比較的症状が軽い
比較的症状が軽く、うつ病の診断基準にある症状が揃わない場合、気分変調症と診断される場合があります。
②持続する期間が長い
うつ病は症状が2週間以上続くと診断されるのに対し、気分変調症は症状が2年以上続くと診断されます。うつ病と診断された後、診断名が変わることもあります。
生涯有病率が約3~4%あり、その4割が10年以上と治療に長い期間を要する病気です。
双極性障害
うつ病と似たようなうつ状態とともに、その対極とも言える躁状態も出現し、これらを数カ月おきにくりかえす病気。躁状態になると、寝ることなく動き回り続けたり多弁になったりしてエネルギッシュになります。一方、うつ状態になると、すべてのことに興味がなくなって無気力状態になります。双極性障害は、躁状態の程度によって二つに分類されます。家庭や仕事に重大な支障をきたし、人生に大きな傷跡を残してしまいかねないため、入院が必要になるほどの激しい状態を「躁状態」といいます。一方、はたから見ても明らかに気分が高揚していて、眠らなくても平気で、ふだんより調子がよく、仕事もはかどるけれど、本人も周囲の人もそれほどは困らない程度の状態を「軽躁状態」といいます。うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極I型障害」といいます。うつ状態に加え、軽躁状態が起こる双極性障害を「双極II型障害」といいます。
気分変調症
気分変調症とは、比較的軽度の気分の落ち込みが、慢性的に続く精神疾患で、25歳までの成人期早期に発症することが多いといわれています。気分が落ち込む、仕事にやる気が起きないなどといった症状が出ても、本人の甘えや性格的な問題と誤解されることがあります。
気分変調症とうつ病の違いは
①比較的症状が軽い
比較的症状が軽く、うつ病の診断基準にある症状が揃わない場合、気分変調症と診断される場合があります。
②持続する期間が長い
うつ病は症状が2週間以上続くと診断されるのに対し、気分変調症は症状が2年以上続くと診断されます。うつ病と診断された後、診断名が変わることもあります。
生涯有病率が約3~4%あり、その4割が10年以上と治療に長い期間を要する病気です。
月経前不快気分障害(PMDD)
産後うつ病
「月経前不快気分障害」(PMDD)は、月経が始まる数日前から不快な気分に陥り、月経開始の前後や直後に回復する障害です。感情の症状(例:突然悲しくなる、怒りっぽくなる、抑うつ気分や絶望感)と、行動の症状(例:仕事や学校、趣味などへの興味が薄れる)、身体の症状(例:だるい、疲れやすい、過食、過眠または不眠など)が合計5つ以上ある時に診断されます。ただし、感情の症状は必ず生じますが、身体や行動の症状は生じない人もいます。
月経前の不快な気分や体調の悪化は、健康な女性にもある程度は見られます。しかし、月経前不快気分障害は、過去1年間のほとんどの月経周期に症状が現れており、仕事や学業など日常活動を妨げるほどの強さです。夫婦関係や親子関係、友人との関係を阻害することもあります。
産後うつ病とは、分娩後の数週間、ときに数カ月後まで続く極度の悲しみや、それに伴う心理的障害が起きている状態をいいます。
産後3日以内にみられる悲しさや惨めさなどの感情はマタニティーブルーと呼ばれ、多くの母親が経験するものです。こうした感情はたいてい2週間以内に治まるため、あまり心配することはありません。産後うつ病はこれよりも深刻な気分の変動です。産後うつ病になると症状が数週間から数カ月間続き、日常生活に支障が出ます。約10~15%の女性に発症します。
産後うつ病の症状には、・極度の悲しみ・頻繁に泣く・気分の変動・易怒性などがあり、母親が子どもとの絆を築けないことがあります。このため後年、子どもに情緒的、社会的、認知的な問題が生じることがあります。
月経前不快気分障害(PMDD)
「月経前不快気分障害」(PMDD)は、月経が始まる数日前から不快な気分に陥り、月経開始の前後や直後に回復する障害です。感情の症状(例:突然悲しくなる、怒りっぽくなる、抑うつ気分や絶望感)と、行動の症状(例:仕事や学校、趣味などへの興味が薄れる)、身体の症状(例:だるい、疲れやすい、過食、過眠または不眠など)が合計5つ以上ある時に診断されます。ただし、感情の症状は必ず生じますが、身体や行動の症状は生じない人もいます。
月経前の不快な気分や体調の悪化は、健康な女性にもある程度は見られます。しかし、月経前不快気分障害は、過去1年間のほとんどの月経周期に症状が現れており、仕事や学業など日常活動を妨げるほどの強さです。夫婦関係や親子関係、友人との関係を阻害することもあります。
産後うつ病
産後うつ病とは、分娩後の数週間、ときに数カ月後まで続く極度の悲しみや、それに伴う心理的障害が起きている状態をいいます。
産後3日以内にみられる悲しさや惨めさなどの感情はマタニティーブルーと呼ばれ、多くの母親が経験するものです。こうした感情はたいてい2週間以内に治まるため、あまり心配することはありません。産後うつ病はこれよりも深刻な気分の変動です。産後うつ病になると症状が数週間から数カ月間続き、日常生活に支障が出ます。約10~15%の女性に発症します。
産後うつ病の症状には、・極度の悲しみ・頻繁に泣く・気分の変動・易怒性などがあり、母親が子どもとの絆を築けないことがあります。このため後年、子どもに情緒的、社会的、認知的な問題が生じることがあります。

統合失調症

統合失調症は、現実とのつながりの喪失(精神病)、幻覚(通常は幻聴)、妄想(誤った強い思い込み)、異常な思考や行動、感情表現の減少、意欲の低下、日常的な役割の遂行(仕事、対人関係、身の周りの管理など)に関する問題を特徴とする精神疾患です。
統合失調症は世界中で健康上の大きな問題となっています。自立した生活を確立していく年代の若年者に発症するのが典型的で、日常生活への支障とそれに伴う偏見が生涯続く可能性があります。患者の人生に及ぼす影響と経済的な損失からみて、統合失調症は人類を苦しめている最悪の病気の1つとされています。
統合失調症の正確な原因は不明ですが、最新の研究では、遺伝的な要因と環境的な要因が組み合わさって発症することが示唆されています。

統合失調症の経過

前兆期、急性期、休息期、回復期の4段階に分けられ、それぞれに症状は異なります。ただし、これらは一方方向ではなく、休息期や回復期に病気を誘発するようなストレスがかかると、再び急性期の症状へと戻り(=再発)、また休息期、回復期という経過をたどります。再発が繰り返されると、休息・回復に要する期間が長くなるといわれています。
一般的に、急性期は数週間単位、休息期は数週間〜数カ月単位、回復期は数カ月〜数年単位で経過するとされています。
統合失調症を発症してからの20〜30年の長期にわたる経過を調べた研究では、回復または社会的治癒に至る群は20〜30%、軽症群および中等症群がそれぞれ25〜30%、重症群が15〜25%との結果が出ました。
ここでいう軽症群とは、症状は存在しているけれども日常生活に支障をきたさない程度をいいます。したがって、回復または社会的治癒群と合わせると、統合失調症の人の約半数が社会的生活を問題なく営むことができていると考えられます。

あるはずのないものが現れる陽性症状
感情の平板化や意欲が減退低下する陰性症状
陽性症状は、幻覚や妄想といった、本来あるはずのないものが現れる症状です。統合失調症を特徴づける代表的な症状といえます。
幻覚は、実際にはないものをあるように感じることです。視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れます。
なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。ときには、テレパシーや電波などの形で感じることもあります。妄想は、非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込むことです。自分の悪口を言っている、見張られている、だまされているといった被害妄想が代表的です。
また、思考の障害としては、考えにまとまりがなくなり、一つの話題から全く別の関連性のない話題へ話が飛んだり、つじつまが合わないことを言ったりします。ひどくなると、会話が支離滅裂になり、周囲の人は理解できなくなります。 行動面では、激しく興奮して大声で叫んだり、逆に周囲からの刺激にまったく反応しなくなったりします(緊張病症候群)。
陰性症状は、感情の平板化や意欲の減退、思考の低下などの症状です。
単なる気分の高揚や落ち込みではなく、感情そのものの表現が乏しくなります。
他の人と視線を合わせなくなり、動きのない表情をします。他の人の気持ちに共感したりすることも少なくなり、外界への関心を失っているようにみえます。 自ら、何らかの目的をもった行動を始めたり、それを根気よく持続することができなくなります。学校の勉強や仕事など何事に対しても意欲や気力がわかず、周りのことに興味や関心を示さなくなります。集中力も低下し、一度に多くの物事に対処するのが困難になります。
思考力が低下し、会話の量が少なくなります。
話しかけても、短くて素っ気ない内容の、途切れとぎれの返事になります。あるいは、まったく答えられないこともあります。
そのため、他の人との関わりを避け、自室に引きこもるなどの生活になることがあり、多くの場合、1日何をすることもなくぼんやりと過ごし、社会性が低下します。
あるはずのないものが現れる陽性症状
陽性症状は、幻覚や妄想といった、本来あるはずのないものが現れる症状です。統合失調症を特徴づける代表的な症状といえます。
幻覚は、実際にはないものをあるように感じることです。視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れます。
なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。ときには、テレパシーや電波などの形で感じることもあります。妄想は、非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込むことです。自分の悪口を言っている、見張られている、だまされているといった被害妄想が代表的です。
また、思考の障害としては、考えにまとまりがなくなり、一つの話題から全く別の関連性のない話題へ話が飛んだり、つじつまが合わないことを言ったりします。ひどくなると、会話が支離滅裂になり、周囲の人は理解できなくなります。 行動面では、激しく興奮して大声で叫んだり、逆に周囲からの刺激にまったく反応しなくなったりします(緊張病症候群)。
感情の平板化や意欲が減退低下する陰性症状
陰性症状は、感情の平板化や意欲の減退、思考の低下などの症状です。
単なる気分の高揚や落ち込みではなく、感情そのものの表現が乏しくなります。
他の人と視線を合わせなくなり、動きのない表情をします。他の人の気持ちに共感したりすることも少なくなり、外界への関心を失っているようにみえます。 自ら、何らかの目的をもった行動を始めたり、それを根気よく持続することができなくなります。学校の勉強や仕事など何事に対しても意欲や気力がわかず、周りのことに興味や関心を示さなくなります。集中力も低下し、一度に多くの物事に対処するのが困難になります。
思考力が低下し、会話の量が少なくなります。
話しかけても、短くて素っ気ない内容の、途切れとぎれの返事になります。あるいは、まったく答えられないこともあります。
そのため、他の人との関わりを避け、自室に引きこもるなどの生活になることがあり、多くの場合、1日何をすることもなくぼんやりと過ごし、社会性が低下します。

起立性調節障害(OD)

起立性調節障害とは、自律神経失調症の一種ではありますが、とくに年代が10歳から17歳ぐらいの成長期にある子供さんが発症する病気です。朝、体がだるく起きることができず、体調の不良から遅刻や不登校になるケースが多くなります。
自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患です。立ち上がった時に血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたり、調節に時間がかかりすぎたりします。この疾患は自律神経疾患なので身体的要素以外に、精神的、環境的要素も関わって起こると考えられています。あくまでも体の病気であり、本人が頑張ればどうにかなるということではありません。

  • 起立性調節障害チェック
  • 朝なかなか起きれない

  • 立ちくらみやめまいがする

  • 食欲不振

  • 顔色が青白い

  • 乗り物酔いしやすい

  • イライラ感、集中力の低下がみられる

症状は午前中が特に強く、午後にかけて軽減していきます。
そのため、夜になると目がさえて眠れなくなり、スマホやテレビなどで時間をつぶして、また朝起きれない…という負の連鎖に陥るパターンが多いです。
他の症状として、循環器に関するものが多く出ます。人間が起き上がる、体の向きを変える際に、本来は自律神経が血流の滞りを防ぎ、血圧をコントロールする機能が働くのですが、起立性調節障害では末端の血管がうまく収縮しなくなっています。それにより、立ちくらみ、脳貧血、めまい、といった血流の悪さからくる症状が出るのです。
それ以外にも、強力な肩こりや偏頭痛なども症状としてあげられます。嘔吐や気分のイラつき、しびれや汗をかくなどの症状も伴い、頭痛の前触れとして視覚的に閃光(せんこう)が走るなどの特徴もあります。 また私たちの体は、排尿により体内の塩分を排出するようになっています。通常、午前中から昼頃にトイレへ行く機会が多いのに対し、起立性調節障害の場合、夕方以降から夜間が多いという傾向もあります

睡眠障害

睡眠障害とは、睡眠覚醒リズムが不規則で乱れやすい障害です。 寝つきや寝起きが悪く、睡眠効率も悪いので7~8時間寝たつもりでも実際には眠りが浅くて4~5時間しか寝ていないということもあります。 夜間は無意識のうちに体が動くので、寝相が大変悪く、子どものころか夜驚症(突然起きて泣きわめく)、夢中遊行(無意識に歩きまわる)、寝言、歯ぎしり、夜尿症などが多いのも特徴です。 心身の健全な発達に必要な成長ホルモンや脳内の重要な物質は夜間の深い眠りの間に分泌されます。 脳に機能障害があり睡眠障害が起こると、それらの物質が十分ではなくなるために心と体のバランスが崩れるのです。 発達障害がうつ病を併発しやすいのはこのためです。 また、ゲームやインターネットの依存症になると、寝るのも忘れて没頭するので睡眠覚醒リズムをさらに悪化させてしまいます。 また気分が落ち込んだりイライラしたりすると、過去の嫌なことを思い出したりして、気になることがあるとそればかりを考えてしまいます。 すると、睡眠と覚醒のリズムがさらに乱れてしまうのです。自分は怠け者だ、と感じてますます落ち込んだり、焦ったり、悲観的になったりする人もいるでしょう。発達障害にうつ病や不安障害が合併すると、睡眠障害が起こります。

睡眠障害の原因

不眠症の発症要因 精神的なストレスや疲れ、時差、就寝環境の照度・騒音の程度(明るすぎる、うるさすぎるなど)、アルコールやカフェインなどの摂取を例に挙げることができます。
不眠症のタイプ別症状
・入眠困難 (横になってからなかなか睡眠に入ることができない)
・中途覚醒(入眠することができても、深夜に何度も目が覚める)
・早朝覚醒(予定した起床時間よりも早く起きてしまい、再度寝付くことができない)
・熟眠障害(熟眠感を持った質の高い睡眠を得ることができない)

過眠症の発症要因
睡眠の質が何かしらの状況で障害されており、寝てはいるものの十分な休息が取れていないことで発症することがあります。また、過眠症のひとつのタイプである「ナルコレプシー」と呼ばれる病気は、脳の機能的障害を原因として生じることが想定されています。
過眠症の症状
日中の過度の眠気を症状とします。また、日本人に多いナルコレプシーでは、情動脱力発作(ビックリしたときに体の一部が脱力します)、金縛りなどといった症状をみます。

また、睡眠障害は体内時計が乱れることから、昼夜の生活リズムが逆転してしまうこともあります。体内時計は「メラトニン」と呼ばれる物質で調整されていると考えられていますが、これには日光や光などが深く関係します。そのため、夜遅くまで活動し、朝方の光を浴びないなどの状態が続くことで体内時計が乱れやすくなり、睡眠障害の発症につながります。
その他にも、身体的疾患や精神疾患が原因となって睡眠障害を引き起こしていることがあります。アトピー性皮膚炎やうっ血性心不全、喘息、糖尿病、うつ病、統合失調症など、その原因は実に多岐に渡ります。

パニック障害

パニック障害は、不安障害の一種です。何の前触れもなく、突然に息切れ、めまい、動悸などのパニック発作を発症します。「このまま死 んでしまうかもしれない」と思うほどの苦しい発作に見舞われますが、10分ほどでピークを迎え、その後は30分以内に症状が収まります。動悸や息苦しさの多面、心臓の病気や呼吸器の病気と 疑われることがありますが、心電図などの検査をしても異常が発見されません。何度も繰り返すう ちに、再発することへの強い不安(予期不安)に苦しみます。

パニック発作時の主な症
・心拍数の増加
・呼吸促迫(呼吸困難)
・めまい感、ふらつき
・熱感、冷感、発汗
・吐き気、腹痛
・しびれ、筋緊張
・離人感、発狂恐怖
・死への恐怖

 最初に発作が起きる原因は、過労やストレスなどが関係しているとみられています。その後、再発することへの強い不安(予期不安)により発作が起こる場合もあります。
パニック障害の引き金は、脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンの量が過剰になるためと考えられています。ノルアドレナリン神経が異常興奮することで、体が受けるストレスに対して 防衛反応が過剰に働き、動悸などを起こします。これは、ノルアドレナリンの作用を抑えるセロトニンが不足することが関係していると考えられます。その原因として、疲労などによって脳内に生じた乳酸が、セロトニンを回収するためという見 解もあります。

パニック障害になりやすい養育・家庭環境の問題

幼児期における親の離婚や死別・虐待・厳しい教育などの体験を契機に、「お父さんはどこかへ行ってしまうの」「どうしてお母さんは無視するの」等と思いながら、湧いてくる自らの怒りや不安の気持ちを無意識的に抑え(抑圧)、無意識的に「いい子になろう(反動形成)」と必死に自己防衛していきます。しかし限界に達しあふれ出た不安が徐々に無意識の内に蓄積していきます。そして生涯の内のある時点で突然パニック発作(身体化)という形で発症すると言われます。

不安障害

不安障害とは、過剰なストレス・不安・恐怖によって体調を崩し、日常生活に支障をきたすような精神疾患の総称になります。不安障害は、以前は「神経症」「不安神経症」などと呼ばれていたこともあります。現在では「不安症」と呼ぶこともあります。不安障害は、非常に広い疾患を含んだ概念になるため、診断が困難になる場合が多々あります。不安障害とは大きな概念であり、不安障害の中には様々な疾患が含まれています。

全般性不安障害
社交不安障害(SAD)
全般性不安障害(全般不安症)は、様々な出来事や活動に対する過剰な不安と心配が基本的特徴です。例えば、仕事上の責任を果たすこと、健康や家計、家族への災難などを毎日のように心配しています。心配する内容は年代によって異なる傾向があります。子どもと青年は、学校の成績やスポーツの出来映えを心配し、年配者は家族の幸せや自分の健康についてよく心配します。心配の対象が移り変わることもあります。
これらの過剰な心配は、仕事や家事など、本来すべき作業を効率的に処理できないことにつながります。本人もそれに気づいていますが、自分自身で心配を抑制することが難しい障害です。
また、この障害のある人は、精神面のみならず身体にも不調を来します。運動性緊張といって、絶えずいらいらし、振戦(震え)、筋肉の緊張などを経験することがあります。さらに、自律神経性過活動といって、発汗、頭のふらつき、動悸、めまいとみぞおちの不快感を覚える人も多くいます。
ある特定の状況や人前で何かをする時に、緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にそのような場面を避けるようになる病気です。
緊張は誰にでもあることですが、たいていは経験を積むにつれて自然に振る舞えるようになります。しかし、社会不安障害の場合は自分でも不合理だと思っているにもかかわらず、それがどんどんエスカレートし、日常生活に支障をきたしてしまいます。最も多い症状が、1対1で人と接するときに必要以上に緊張してしまうこと。次に多い症状が、人前に出て何かをするときに極度に不安を感じて手が震えることです。電話のように、直接は 対面しない行動に対しても怖がる場合もあります。
現在、日本ではこの病気で悩んでいる人が約300万人以上いるといわれています。発症年齢の多くは10代半ばから20代前半で、病気という認識がなく、長い間1人で悩んでいるケースが少なくありません。放っておくとうつ病などの引き金になる恐れもあるので早めに受診しましょう。
全般性不安障害
全般性不安障害(全般不安症)は、様々な出来事や活動に対する過剰な不安と心配が基本的特徴です。例えば、仕事上の責任を果たすこと、健康や家計、家族への災難などを毎日のように心配しています。心配する内容は年代によって異なる傾向があります。子どもと青年は、学校の成績やスポーツの出来映えを心配し、年配者は家族の幸せや自分の健康についてよく心配します。心配の対象が移り変わることもあります。
これらの過剰な心配は、仕事や家事など、本来すべき作業を効率的に処理できないことにつながります。本人もそれに気づいていますが、自分自身で心配を抑制することが難しい障害です。
また、この障害のある人は、精神面のみならず身体にも不調を来します。運動性緊張といって、絶えずいらいらし、振戦(震え)、筋肉の緊張などを経験することがあります。さらに、自律神経性過活動といって、発汗、頭のふらつき、動悸、めまいとみぞおちの不快感を覚える人も多くいます。
社交不安障害(SAD)
ある特定の状況や人前で何かをする時に、緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にそのような場面を避けるようになる病気です。
緊張は誰にでもあることですが、たいていは経験を積むにつれて自然に振る舞えるようになります。しかし、社会不安障害の場合は自分でも不合理だと思っているにもかかわらず、それがどんどんエスカレートし、日常生活に支障をきたしてしまいます。最も多い症状が、1対1で人と接するときに必要以上に緊張してしまうこと。次に多い症状が、人前に出て何かをするときに極度に不安を感じて手が震えることです。電話のように、直接は 対面しない行動に対しても怖がる場合もあります。
現在、日本ではこの病気で悩んでいる人が約300万人以上いるといわれています。発症年齢の多くは10代半ばから20代前半で、病気という認識がなく、長い間1人で悩んでいるケースが少なくありません。放っておくとうつ病などの引き金になる恐れもあるので早めに受診しましょう。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
分離不安障害
強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。ストレスとなる出来事を経験してから数週間、ときには何年もたってから症状が出ることもあります。ふとした時に、つらい体験の時に味わった感情がよみがえり、それは恐怖だけでなく、苦痛、怒り、哀しみ、無力感などいろいろな感情が混じった記憶です。周りからみると、何もないのに突然感情が不安定になり、取り乱したり涙ぐんだり怒ったりするので、理解に苦しみます。
分離不安障害とは、家や人物などの愛着の対象からの分離を恐怖し不安がり、恐怖や不安の程度が過剰な状態を指します。
しばしば小児期に発症しますが、成人でも症状があらわれることがあります。
成長の段階で多少の分離不安がみられるのは正常の範囲ですが、この症状が生活に支障をきたしているような状態となっているのが分離不安障害と言い換えられます。症状は軽いものから深刻なものまであり、子供も大人も症状が似ています。大人においては、問題を抱えたまま成長してしまった場合と、人生の途中で身内やペットの死など、ストレスのあとで発症する場合とがあります。
きちんとした治療が重要で、この病気は長引くほど重症化していきます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。ストレスとなる出来事を経験してから数週間、ときには何年もたってから症状が出ることもあります。ふとした時に、つらい体験の時に味わった感情がよみがえり、それは恐怖だけでなく、苦痛、怒り、哀しみ、無力感などいろいろな感情が混じった記憶です。周りからみると、何もないのに突然感情が不安定になり、取り乱したり涙ぐんだり怒ったりするので、理解に苦しみます。
分離不安障害
分離不安障害とは、家や人物などの愛着の対象からの分離を恐怖し不安がり、恐怖や不安の程度が過剰な状態を指します。
しばしば小児期に発症しますが、成人でも症状があらわれることがあります。
成長の段階で多少の分離不安がみられるのは正常の範囲ですが、この症状が生活に支障をきたしているような状態となっているのが分離不安障害と言い換えられます。症状は軽いものから深刻なものまであり、子供も大人も症状が似ています。大人においては、問題を抱えたまま成長してしまった場合と、人生の途中で身内やペットの死など、ストレスのあとで発症する場合とがあります。
きちんとした治療が重要で、この病気は長引くほど重症化していきます。
恐怖症
広場恐怖症
 実際には危険でも何でもなく、ほとんどの人が問題にしないような状況や物に対して恐怖を感じます。不安の元になっている状況や物に近づけば近づくほど不安が増すので、それを避けようとします。不安の元となる物や状況から離れれば不安はなくなります。
不安を感じる状況を避けることによって、ますます恐怖症が悪化してくるという問題があります。自分を脅かすものを避けるための段取りに、多くの時間を費やすようになります。自分でも実際には危険でもなんでもないとわかっていて、怖がることをばかばかしいと感じることすらありますが、それでもコントロールできないのです。恐怖症は痛ましい出来事や衝撃的な出来事をきっかけに発症することもあります。
広場恐怖症は、すぐに逃げ出すのが難しい場所や状況に過剰な恐怖や不安を持つことが特徴です。具体的には、・公共交通機関の利用(例:自動車、バス、列車、船、航空機)・広い場所にいること(例:駐車場、市場、橋)・囲まれた場所にいること(例:店、劇場、映画館)・列に並ぶまたは群衆の中にいること・家の外に一人でいること。などです。
原因としては物事を否定的にとらえる気質や、子どもの頃のつらい出来事(大切な人との分離、両親の死など)、何者かに襲われる、大事なものを奪われるといったストレスの強い出来事が、広場恐怖症と関連していると考えられています。また、広場恐怖症は61%の遺伝率があるとも報告されています。
恐怖症
 実際には危険でも何でもなく、ほとんどの人が問題にしないような状況や物に対して恐怖を感じます。不安の元になっている状況や物に近づけば近づくほど不安が増すので、それを避けようとします。不安の元となる物や状況から離れれば不安はなくなります。
不安を感じる状況を避けることによって、ますます恐怖症が悪化してくるという問題があります。自分を脅かすものを避けるための段取りに、多くの時間を費やすようになります。自分でも実際には危険でもなんでもないとわかっていて、怖がることをばかばかしいと感じることすらありますが、それでもコントロールできないのです。恐怖症は痛ましい出来事や衝撃的な出来事をきっかけに発症することもあります。
広場恐怖症
広場恐怖症は、すぐに逃げ出すのが難しい場所や状況に過剰な恐怖や不安を持つことが特徴です。具体的には、・公共交通機関の利用(例:自動車、バス、列車、船、航空機)・広い場所にいること(例:駐車場、市場、橋)・囲まれた場所にいること(例:店、劇場、映画館)・列に並ぶまたは群衆の中にいること・家の外に一人でいること。などです。
原因としては物事を否定的にとらえる気質や、子どもの頃のつらい出来事(大切な人との分離、両親の死など)、何者かに襲われる、大事なものを奪われるといったストレスの強い出来事が、広場恐怖症と関連していると考えられています。また、広場恐怖症は61%の遺伝率があるとも報告されています。
過呼吸症候群
適応障害
ストレスなどの原因で呼吸過多になり、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など、さまざまな症状を起こすものです。過呼吸症候群ともよばれています。呼吸が速く浅くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、血液中の二酸化炭素が少なくなって起こります。呼吸をしているのに空気が吸い込めないと感じて、「このまま死ぬのでは…」といった恐怖にかられます。傾向として、男性よりも女性、しかも若い世代に多く見られますが、これが直接的に命にかかわることはありません。
過呼吸は身体の病気が原因のこともあるので決して油断してはいけないのですが、多くの場合は精神的なストレスや不安が元になっています。
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。
過呼吸症候群
ストレスなどの原因で呼吸過多になり、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など、さまざまな症状を起こすものです。過呼吸症候群ともよばれています。呼吸が速く浅くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、血液中の二酸化炭素が少なくなって起こります。呼吸をしているのに空気が吸い込めないと感じて、「このまま死ぬのでは…」といった恐怖にかられます。傾向として、男性よりも女性、しかも若い世代に多く見られますが、これが直接的に命にかかわることはありません。
過呼吸は身体の病気が原因のこともあるので決して油断してはいけないのですが、多くの場合は精神的なストレスや不安が元になっています。
適応障害
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

強迫性障害(OCD)

強迫性障害とは、自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう病気です。
強い「不安」や「こだわり」によって日常に支障が出ます。「ドアに鍵をかけたか?」「鍋の火を消したか?」と、不安になって家に戻って確かめたなどという事は多くの人が経験することです。また、数字などにこだわることもよくあります。その不安やこだわりが度を超しているなと感じることはありませんか?戸締まりや火の元を何度もしつこく確認しても安心できなかったり、特定の数字にこだわって生活が不便になったりしている場合は強迫性障害かもしれません。

たとえば「手が汚い」という強い不安から何時間も手を洗い続けたり、肌荒れするほど消毒をくりかえすなど、明らかに「やりすぎ」な行為をともないます。強迫性には「強迫観念」と「強迫行為」の2つの症状があり、意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを「強迫観念」、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返すことを「強迫行為」といいます。「やりすぎ」「無意味」とわかっていてもやめられません。

不潔恐怖・洗浄強迫
加害恐怖
強迫性障害にともないやすい症状の一つは、「不潔恐怖」で、手や体、髪の毛を何度も洗う「洗浄強迫」と一緒に見られることが多い。不潔恐怖の人は、手がバイ菌に汚染されているという観念によって何度も執拗に手洗いする。またドアノブ、電車のつり革など、人の手が触れる物がバイ菌に汚染されているという恐怖のため触れるが出来ない。中には、手袋をはずそうとしない人もいる。
強迫観念で多いものの一つは、何か悪いことをしたかもしれない、誰かに危害を加えたかもしれないという加害者となる不安が心を離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認する。事件のニュースを見ては自分もこんなふうになってしまい家族に迷惑をかけるのではないかと恐怖で、自分がそうならないと確証が得るまで考え続けてしまいます。
不潔恐怖・洗浄強迫
強迫性障害にともないやすい症状の一つは、「不潔恐怖」で、手や体、髪の毛を何度も洗う「洗浄強迫」と一緒に見られることが多い。不潔恐怖の人は、手がバイ菌に汚染されているという観念によって何度も執拗に手洗いする。またドアノブ、電車のつり革など、人の手が触れる物がバイ菌に汚染されているという恐怖のため触れるが出来ない。中には、手袋をはずそうとしない人もいる。
加害恐怖
強迫観念で多いものの一つは、何か悪いことをしたかもしれない、誰かに危害を加えたかもしれないという加害者となる不安が心を離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認する。事件のニュースを見ては自分もこんなふうになってしまい家族に迷惑をかけるのではないかと恐怖で、自分がそうならないと確証が得るまで考え続けてしまいます。
確認強迫
不道徳恐怖・懺悔強迫
戸締まり、ガスの元栓、電気のスイッチなど何度も確認しないと気が済まず、家まで戻って確認してしまう。酷い人になると、これを何度も繰り返してしまう事もありますし、今カギをかけているのに、不安感もあって何度もガチャガチャしてしまう事もあります。 わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。
「人の首をしめてみたい」といった悪い考えや行動を人に告白したい衝動にかられ、懺悔を繰り返すたびに次々に悪い考えや行動に関する思いつきがエスカレートします。 悪い考えを親や配偶者に伝え、承認要求を儀式として繰り返してしまいます。懺悔強迫…は儀式自体が苦痛を伴わず、むしろ望んでいたり、ホッとする心地いいことなのです。
確認強迫
戸締まり、ガスの元栓、電気のスイッチなど何度も確認しないと気が済まず、家まで戻って確認してしまう。酷い人になると、これを何度も繰り返してしまう事もありますし、今カギをかけているのに、不安感もあって何度もガチャガチャしてしまう事もあります。 わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。
不道徳恐怖・懺悔強迫
「人の首をしめてみたい」といった悪い考えや行動を人に告白したい衝動にかられ、懺悔を繰り返すたびに次々に悪い考えや行動に関する思いつきがエスカレートします。 悪い考えを親や配偶者に伝え、承認要求を儀式として繰り返してしまいます。懺悔強迫…は儀式自体が苦痛を伴わず、むしろ望んでいたり、ホッとする心地いいことなのです。
保存強迫
疾病恐怖
自分が大切な物を謝って捨ててしまうのではないかという恐れから、不要品を家に貯めこんでしまいます。本人は不要なものだとうすうすわかっているため、ゴミ屋敷などに至る場合もあります。
根拠もあまり無いのに、自分が重大な病や不治の病などにかかってしまうのではないかと恐れます。感染症への不安も高く、血液などを異常に恐れたりしてしまいます。
保存強迫
自分が大切な物を謝って捨ててしまうのではないかという恐れから、不要品を家に貯めこんでしまいます。本人は不要なものだとうすうすわかっているため、ゴミ屋敷などに至る場合もあります。
疾病恐怖
根拠もあまり無いのに、自分が重大な病や不治の病などにかかってしまうのではないかと恐れます。感染症への不安も高く、血液などを異常に恐れたりしてしまいます。
数唱強迫
不完全恐怖
 不吉な数にこだわってしまい(数字の4は「死」を連想する等)、それを避けようとしてしまいます。その数値が目に入るのを恐れ、外出できなくなったりします。
 物を順序良く並べたり、きちんとした位置に納めないと気がすまず、うまくいかないと不安を感じて最初から何度もやり直してしまいます。
数唱強迫
 不吉な数にこだわってしまい(数字の4は「死」を連想する等)、それを避けようとしてしまいます。その数値が目に入るのを恐れ、外出できなくなったりします。
不完全恐怖
 物を順序良く並べたり、きちんとした位置に納めないと気がすまず、うまくいかないと不安を感じて最初から何度もやり直してしまいます。
縁起恐怖
強迫性緩慢
信仰の対象に対して、冒涜的な事を考えたり言ってしまったりするのではないかと恐れて、恥や罪悪の意識を持ってしまいます。特定の行為を行わないと病気や不幸が起きるという強迫観念を持つ場合もあり、ジンクスのような行動が極端になっていることもあります。
強迫性緩慢(かんまん)とは、強迫症/強迫性障害(OCD)の症状の現れ方の一つで、他人からは、動作が止まっている時間が長かったり、非常にゆっくり見えます。そのとき、本人の頭の中では、強迫的な考えにとらわれていて、それが済まないと実際の行動が進まない状態にあります。
縁起恐怖
信仰の対象に対して、冒涜的な事を考えたり言ってしまったりするのではないかと恐れて、恥や罪悪の意識を持ってしまいます。特定の行為を行わないと病気や不幸が起きるという強迫観念を持つ場合もあり、ジンクスのような行動が極端になっていることもあります。
強迫性緩慢
強迫性緩慢(かんまん)とは、強迫症/強迫性障害(OCD)の症状の現れ方の一つで、他人からは、動作が止まっている時間が長かったり、非常にゆっくり見えます。そのとき、本人の頭の中では、強迫的な考えにとらわれていて、それが済まないと実際の行動が進まない状態にあります。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは、一般社会で期待される規範と異なる思考、知覚、反応、対人関係のパターンが人生の早い段階から比較的安定してみられる人に対して用いられる用語です。そのようなパターンのために、大きな苦痛が生じたり、社会的な役割を果たす能力に支障をきたしたります。
■パーソナリティ障害にはいくつかの種類があり、自己像(セルフイメージ)と他者やストレスに対する反応のパターンに、それぞれ特徴的な問題がみられます。
■症状はパーソナリティ障害の種類によって異なりますが、基本的には、他者と人間関係を築くことやストレスに対処することが困難で、本人の自己像と他者から見たその人の認識との間に隔たりがあります。
■パーソナリティ障害は、自己や他者を一貫して事実に基づかない形で認識する人や、よくない結果を招く行為を決まってとり続ける人において、その診断が検討されます。
■薬剤による治療でパーソナリティ障害自体に変化がみられることは通常ありませんが、そうした治療が症状を軽減するのに役立つことはあります。

パーソナリティ障害の詳細



精神疾患からの「克服」


思うように人とコミュニケーションがとれなかったり、気分の浮き沈みが激しかったりなかなか眠れなかったりと自分は何かしらの精神障害なのかもしれないと不安になってしまっている人も多いのではないでしょうか? 精神障害は様々な種類や分類があり自分の知識や意思だけでは症状を理解することも治すこともなかなか難しいのです。できるだけ早めに家族や専門家に相談しましょう。 精神障害を克服するには、本人の努力だけではどうにもならないことが多々あります。専門家によるサポートが必要なのはもちろんですが、家族や周囲のサポートもとても重要になってきます。 本人が克服しようと努力している場合は、家族も周囲の方々もできる限りサポートして、克服できるように精一杯の支援をしてあげましょう。

ジーサポートでは、精神障害か否かの「診察や診断」といった医療行為は行っておりません。 精神障害の方々によくみられる「精神障害の特性」を理解し改善・解決へ向けてのアドバイスやサポート(社会復帰・自立支援)を、ご提供しております。 私たちジーサポートが、ご家族の皆様の悩みや問題を全力でサポートし解決へと導いていきます。

様々な問題やトラブルに対応

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