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HSPの女性が自身の経験をもとにカウンセリングをスタート
  • 環境などに敏感過ぎて周囲との違和感を覚えやすい「ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)」の人たちのカウンセリングに、自らもHSPの女性が取り組んでいる。社会的な認知度がまだ低いHSPだが、「どんなものなのかを自分自身が理解することで生きづらさを軽減することができる」と同じ悩みを持つ人たちに助言。「まず知ること」と呼びかけている。


    液体や粉末の瓶詰め、袋詰めなどに活躍する小型充填(じゅうてん)機のメーカー「ナオミ」(大阪府箕面市)に勤める田中成実さん(27)。平成28年に入社し、マーケティングと広報業務を担当している。  HSPとは、「敏感で繊細な気質をもつ人」という意味。他人からは通常の社会生活を送っているように見えても、職場などで細かいところが気になったり、誰かが怒られている場面で自分のことのようにしんどくなったりする。  「人の話し声が全部聞こえるんですよ。だから仕事に集中できない。それを相談すると『気にしすぎちゃう?』と流されるのが、一番つらかったですね」。田中さん自身の体験だ。  子供の頃から「おもちゃで遊ぶよりニュース番組を見る方が楽しい」「同世代の人と話が合わない」など違和感はあった。しかし、「生きづらさ」になったのは社会人になってから。働く上での障害と感じるようになり、「なんで私だけこんなに敏感なんだろう」と悩んだ。  転機を迎えたのは入社して2年目。たまたま入った書店で「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」(イルセ・サン著)という本と出合い、初めてHSPという概念を知った。  米国の心理学者、エレイン・アーロンが提唱した概念で、5人に1人が該当するとされる。病気や障害ではないが、周囲に理解されにくく、早期離職やひきこもりなど、社会生活に支障をきたす場合もあるという。  「自分が人と違うと思い続けてきた違和感の原因がわかり安心しました」。関係する書籍を読みあさり、セミナーにも出席。平成31年8月には、「繊細さんあつまろ~」と名付けたイベントを、勤め先のナオミが社会貢献の一環として京都市に開設した「学び舎 傍楽(まなびや はたらく)」で開催した。  参加者から「家族にもわかってもらえないもどかしさがあったが、共感してもらってうれしかった」と喜ばれ、カウンセリングを始めようと決心。HSPカウンセラーの資格を取得し、昨年3月、10~20代の若者を対象にしたカウンセリングをスタートさせた。コロナ禍の現在、月1~2回のペースでオンライン座談会を開催。個別のカウンセリングも行っている。  「HSPとうまく付き合う方法はたくさんある」と田中さん。自分自身に合った解決法を探ることが大切とアドバイスし、「気質を理解することで、自分に合った働き方が探しやすくなると思います」と話している。


    引用先:HSPの女性が自身の経験をもとにカウンセリングをスタート(産経新聞) – Yahoo!ニュース


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