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「失敗すると思う。将来」「苦手。頭を使うのが」“どうしても頑張れない”人にかけてはいけない“意外な一言”




  • 「たぶん失敗すると思う。将来」


    ここまで頑張れない本人の状況とやる気を奪う周囲の言動についてご説明してきました。一般的に言って、頑張れない人をとりまく状況は、なかなか厳しいものがあります。ところで、頑張れない本人自身は、正直どう感じているのでしょうか。周りから、「できなくても気にするな」と言われて気にならないのでしょうか。ずっと平気でいられるでしょうか。「もっと自分に自信をもて」と言われてもそうできない自分に自信はもてるでしょうか。  何であれ、できないよりはできた方がいいに決まっています。評価されたいし、結果も出したい。これは誰にも共通しているはずなのです。  以下は2016年5月に日本テレビで放送されたNNNドキュメント「障害プラスα~自閉症スペクトラムと少年事件の間に~」という番組の中で、インタビューを受けていた小学生が答えていた内容です。ある障害をもった子どもに日常で感じている悩みを聞いてみたものです(ちなみに、私もインタビューを受けたこの番組は、『 発達障害と少年犯罪 』というタイトルで書籍化されています)。  以下がその子とインタビュワーとのやり取りです。 子ども「(友達は)自分となんか違うと思う。(僕は)すぐ持って来なあかんやつとかが忘れる」 (自分でも気が付いているけれども忘れることを止められない?) 子ども「うん。止められへん」 (将来どういう仕事をしたいとかあるの?) 子ども「たぶん失敗すると思う。将来」 (どうして?) 子ども「失敗ばっかりする」 (それは自分が失敗ばっかりするから将来も失敗すると思う?) 子ども「うん。やるのが苦手。頭を使うのが」  きっとインタビューという場がなければ、この子の本心を周囲の大人が知ることはなかったでしょう。その子は友達と比べて自分はできないことに気づいているのです。そして「できない自分は将来失敗する」と子どもながらに薄々感じているのです。このような子に「できなくても大丈夫だよ」といった言葉かけをして、それが慰めになるでしょうか。慰めどころか逆にその子に惨めな思いをさせてしまうだけではないでしょうか。 “友達と同じようにできるようになりたい”  この気持ちは、その子にとって一点の曇りもないでしょう。



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    引用先:「失敗すると思う。将来」「苦手。頭を使うのが」“どうしても頑張れない”人にかけてはいけない“意外な一言”(文春オンライン) – Yahoo!ニュース


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