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元吉本芸人が農業で「引きこもり」自立支援

2016.12.27

54万人。これは日本全国のいわゆる「引きこもり」の数だ。(2015年度 内閣府調査から)

そんな「引きこもり」の自立を支援しようと、ある取り組みを行なっている人物がいる。元吉本芸人で「耕せにっぽん」代表の東野昭彦さんだ。

この取り組みはかつて引きこもっていた人たちが7カ月の間、「研修」という形で「耕し隊」として共同生活し、お互いにニックネームなどで呼び合い、農業に勤しむものである。「農家の担い手がいないという問題と若い子らが病んでいる、何やっていいかわからない子が多いという話とで、問題が問題を解決すれば世の中から2つ問題がなくなるんちゃうか。そんな発想ですね」と東野さんは語る。

始めた当初は農業に無知なあまり、「農業なめるな」と農家の方から言われることもあったそうだ。しかしながら手探りながらも若者支援と農業の両立を続け、12年間で200人以上の自立を後押ししてきたという。

そのような東野さんに、この取り組みについて話を伺った。

「引きこもり」に注目した理由は、「都会で病んでいる人が多く、田舎は人が少なくて農業の担い手がいない」という実態からだそうだ。その上で、「若い子たちがもっと自由に自分の人生を楽しめることがないかな」という考えと「田舎で一番とっかかりやすいのは農業かな」との考えから自立支援として農業を選んだと東野さんは振り返る。

「耕し隊」に参加したのは国立大学医学部に受かったものの、その後、自分の目標を見失ってしまったニコニコさん(仮名)や、参加者最年長の40歳で元僧侶のフレンドリー(仮名)さんら。多くの背景を持つ人たちがが様々な事情を抱えて東野さんの元を訪れる。そんな彼らを時に厳しく叱咤激励し、時に軽快な大阪弁で兄貴分の様な存在として接する東野さん。「どんなになげやりなことを言ってもどこかで幸せになりたいという気持ちが残っている」と彼らの性格を語る。

現在、第12期の「耕し隊」は間も無く“卒業”を迎えるという。

そのメンバーの一人で、うつ病を患って引きこもっていたというハンサムさん(23)は「自分を追い込みすぎていました」と引きこもる前の自分について語る。「教師一家である家族の顔を潰したらダメだな」と思って生活していたそうだ。自分が変わったと思うかという質問に対して「今までは自分が嫌いで認められなかったんですけど、ここにきてからダメな部分も自分らしさとしてみることができるようになりました」と明るく答える。さらに“卒業”した後は、三重県にオープンする障害者の方が働くためのレストランで働くそうだ。

今度は自分がサポートする番になるハンサムさん。このようにハンサムさんを変えた「耕し隊」には4つの「鉄板ルール」があるという。

・返事は0.2秒(あなたにNOはない)

・頼まれ事は試され事(相手の予測を上回れ)

・できない理由を言わない(デモデモ星人になるな)

・今できることをやる(とにかく探して動き出せ)

の4つだ。この4つのルールのもと、彼らは共同生活を過ごし社会復帰を目指している。

まだまだその数は多く社会問題ともなっている「引きこもり」。東野さんの活動は明るい未来に繋がっていると言えるだろう。

 

引用先 ヤフーニュース AbemaTIMES

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161127-00010007-abema-soci

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