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相次ぐ“引きこもり”の犯行 「親が防げること」を専門家が説く
2015.03.11
淡路島の5人殺害事件で逮捕された平野達彦容疑者(40)は、中学を卒業したころから自宅に引きこもるようになったという。
最近、この種の事件で犯人が引きこもりというケースが目立つ。先月、和歌山県で男子小学生を殺害した中村桜洲容疑者(22)もそう。昨年6月に、栃木県で7歳少女殺害容疑で逮捕された勝又拓哉容疑者(32)と、熊本県の高3少女殺害で捕まった赤石弥容疑者(47)も、引きこもりだったと報じられた。
心理学博士の鈴木丈織氏によると、人が引きこもりになる時期は主に中学校時代と20歳前後の青年期に分かれるという。
「小中学校でいじめに遭った人は、学校に行きたいけど行くことができないという事情で不登校になります。20歳前後の人は就職で希望の会社に入れなかったとか好きな異性と恋愛できなかったという理由で挫折し、引きこもってしまうのです」
■子供を突き放すのは最悪
大概は家や自室から出てこない内向的な性格だが、中には攻撃的な性格になる人もいる。原因は「自分がこんなにつらい思いをしているのは他人のせいだ」と責任を転嫁し、「中学校時代にいじめたあいつが悪い」と憎悪の炎を燃やすからだ。ところが怒りの矛先はいじめの張本人には行かず、弱い子供や老人などに向けられる。川崎の上村遼太君事件の少年Aも同じ心理だそうだ。
文科省の調査では全国の中学生の不登校は1991年の5万4177人から、13年は9万5442人と大幅に増えている。年頃の子を持つ親は心配だ。引きこもりのわが子が凶悪犯にならないよう、親は何をしたらいいのか。
「子供を突き放すのが一番いけません。小中学校でいじめられている子の親は学校まで送り迎えし、教師と対策を練ること。親の愛情を感じれば子供は凶暴化しません。就活や恋愛で落ち込んでいる子供には“世の中、何事もうまくいかないものだ”と慰め、子供の良いところを褒めてあげるのです」(鈴木丈織氏)
子供が罪人にならないよう、命がけで愛情を注がなければならない。
引用先 記事詳細URL
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157916/2
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