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高校生3割「うつ症状」、コロナ禍「子供の不安やストレス深刻化」
国立成育医療研究センター(東京)が、新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年11~12月、小中高校生のストレスを調べたところ、調査対象となった300人超の高校生の3割に「うつ症状」が見られたことが分かった。こうした症状の分析は初めてで、同センターは「コロナ禍で子供の不安やストレスが深刻化している」と指摘している。
調査はインターネットで実施。小学4年生から高校生の計715人が「食欲がなく体重が減る」「寝付きが悪い」など9項目について、「ほとんど毎日」から「全くない」までの4段階で回答した。中等度から重度の「うつ症状」と判定されたのは169人で24%を占めた。学年が上がると症状が増え、高校生344人のうち、30%(103人)が該当した。
また全体の16%(114人)が髪の毛を抜くなどの自傷行為をしたと回答。同センターは「『悩みを誰かに話す』など、ストレス解消法が分からない子供が多い。周囲や保護者がSOSに気付き、受けとめてほしい」と呼びかける。
具体的な不安などを聞くと、臨時休校終了後、学習の遅れを取り戻すために宿題が増えたという悩みや、「感染対策の意識が人によって違い、電車通学が怖い」(中1女子)などという声が寄せられた。
引用先:高校生3割「うつ症状」、コロナ禍「子供の不安やストレス深刻化」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース