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2020年に離婚した1061人 理由1位は性格の不一致 「いつも自分優先」
2020年、「コロナ離婚」という言葉が広がりました。在宅時間が増えたり予防対策への意識にずれが生じたりと、夫婦間でいさかいの原因が増えたとする流れによるものです。しかし、厚生労働省の「人口動態統計速報(令和2年11月分)」によると、2020年の離婚件数は2019年よりも減少しています。そこで大手の婚活サービス提供企業は、2020年に離婚した男女1061人を対象にその実態を調査しました。
性格の不一致に浮気、DV…離婚理由ランキング
エン婚活エージェント株式会社は2021年2月、「2020年の離婚」に関するインターネット調査を実施しました。回答者は2020年に離婚した20~40代の男性564人、女性497人の計1061人です。 まずは、離婚に至るまでの期間から。「結婚してから何年で離婚に至りましたか?」との設問では、1位が「3年~4年未満」(16.0%)となりました。次いで「2年~3年未満」(14.4%)、「1年~2年未満」(13.8%)、「10年以上」(13.7%)と続いています。 離婚を考えた際の懸念事項といえば、やはり子どもの存在。4年未満で離婚している人が上位を占めている状況からすると、子どもがいないうちに見切りをつけた人が多いのかも? 一方で「10年以上」という回答も見逃せません。夫婦としての認知が周囲に浸透しているほど、離婚には体力を使いそうですよね。 そこで気になるのは離婚の理由。ランキングで見てみましょう。 【離婚に至った理由ランキング】 1位「性格が合わない」(55.6%) 2位「異性関係」(17.0%) 3位「DV・モラハラ」(16.2%) 4位「金銭トラブル」(14.0%) 5位「性的不調和」「家事や子育てに非協力的」(ともに13.5%) 7位「親族との不仲」(10.1%) 8位「飲酒トラブル」(9.9%) 1位の「性格が合わない」は何と過半数が回答。一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、相手の性格は気になりますよね。「なぜそんなことするの」「なぜそういう言い方するの」などの細かい不満は結局、性格の違いに集約されることも多いでしょう。自由回答としては、以下が寄せられていました。 【離婚に至った具体的な理由】 「子供をかわいがらない。いつも自分優先」(20代・女性・埼玉県) 「コミュニケーション不足による性格不一致。基本的価値観を共有できなかったこと」(30代・男性・沖縄県) 「コロナで収入が減り暴力を振るうようになった」(30代・女性・熊本県) 「一緒にいる時間が長くなって考え方のずれをより感じたから」(40代・女性・千葉県) 「性格の不一致と相手側の不貞行為」(40代・男性・兵庫県) やはりコロナ禍の影響も見受けられるようです。ちなみに、Hint-Pot編集部が以前お話を伺った浮気調査のプロによると、「コロナ禍でも浮気をする人はする」のだそう。一緒にいる時間が増えたせいで、配偶者の怪しい気配に気付きやすくなっている状況も考えられますね。
「交際時と結婚後で性格や態度が変化」は何と7割近く
離婚の理由はさまざまですが、一定期間は生活をともにしなければ分からない部分も多く、結婚前に察知することは至難の技といえるでしょう。そこで結婚前の交際期間についての設問を見てみると、1位は「1年~2年未満」(25.8%)でした。次いで「2年~3年未満」(20.7%)、「3年~4年未満」(15.0%)。「1年未満」(13.1%)と続いています。 1年から4年で相手の性格が分かるのか? これは相性にもよるため、一概には言えませんね。また「恋愛モード」に入っていると、多少の欠点が見えなくなってしまう可能性もあります。相手を見定めるには、仲の良い友人など冷静な第三者の意見が重要とはよく聞く話ですよね。 また、交際時と結婚後で性格や態度が激変したケースもよく聞く話です。これを尋ねる設問では、「大きく変わった」(31.0%)と「やや変わった」(36.4%)を合わせて何と7割近くが“変わった”派に! 自由回答では以下が寄せられていました。 【結婚後にパートナーの性格や態度が変わってしまった】 「愛されなくなった。無感情になり、コミュニケーションがかなり減った。愛想悪い」(20代・女性・北海道) 「優しく、私を一番に思ってくれて私自身を肯定してくれていたが、そうではなくなった」(30代・女性・大阪府) 「すべてにおいて自己中心的な考えや態度になったこと」(30代・男性・広島県) 「結婚した途端私に対して不満があるのか毎日責め続けられるようになった」(40代・女性・千葉県) 「知らない部分が如実に現れてきた」(40代・男性・東京都) どうやら性別を問わず経験しているようです。「釣った魚にエサはやらない」人って意外に多いものですよね。長く円満な関係を維持するには、お互いがたっぷりとエサをあげ合う方が得策なのですが、日々の生活に追われているとそんな余裕も失われがちではあります。
それでもやっぱり再婚したい! 離婚経験者の婚活手段は
離婚という“重労働”で苦労を経験しても、結婚生活から得られる楽しさや安心感はやはり別物。再婚の意思について尋ねる設問では、「絶対に再婚したい」(16.7%)と「良い人がいたら再婚したい」(41.4%)を合わせて6割近くが“再婚したい”派という結果になりました。 さらに先の「再婚したい」派と「どちらともいえない」(27.9%)と回答した人たちに婚活状況を尋ねる設問も。結果は「現在婚活中」(19.8%)と「これからする予定」(39.1%)、「当面はしないと思うがいずれはする予定」(27.4%)を合わせて8割以上が婚活を実施・予定していることが分かりました。 続けて、先の質問で「現在婚活中」「これからする予定」「当面はしないと思うがいずれはする予定」と回答した人に、ベストだと思う婚活方法を尋ねる設問を見てみましょう。 【婚活するならどのような方法がベストだと思いますか?】 1位「マッチングアプリに登録する」(27.0%) 2位「婚活パーティーに参加する(オンラインを含む)」(20.9%) 3位「結婚相談所に登録する(オンラインを含む)」(20.0%) 4位「友人・知人に紹介してもらう」(12.8%) 5位「運命的な出会いを待つ」(7.8%) 近年話題のマッチングアプリが1位となりました。上位3つを見ると、やはり積極的に探す姿勢が大事と言えそうです。 縁のあった人と一生をともに歩むことができれば何よりですが、状況や自身の心境、または相手の心境などは常に一定ではありません。「やっぱりダメかも……」と考え始めてしまうと、毎日の気分が憂鬱になってしまいます。信頼できる第三者に意見を求めたり、関係改善のため積極的に働きかけたりと策を講じて、しっかりと将来の道を選びたいものですね。
引用先:2020年に離婚した1061人 理由1位は性格の不一致 「いつも自分優先」(Hint-Pot) – Yahoo!ニュース