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「ひとごとでない」アルコール依存経験者ら思い複雑 高松2女児放置死
  • 高松市で2020年9月に女児2人が乗用車内に放置され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の竹内麻理亜被告(27)の裁判員裁判の判決が19日、高松地裁(近道暁郎裁判長)で言い渡される。これまでの公判で、竹内被告が育児のストレスや夫婦関係の悩みから逃れるように、夜の飲み歩きを繰り返していたことが明らかになった。「悩みを聞いてくれる人はいなかったのか」--。市内の幼い子どもを持つ母親たちや、アルコール依存症の経験者らは、複雑な思いで事件を受け止めている。  公判によると、竹内被告は自営業で帰りの遅い夫から子育てや家事を任されていた。新型コロナウイルスの感染を心配した夫から幼稚園を休ませるように言われ、その間は毎日子どもを遊びに連れて行く必要を感じ、育児のストレスがあったという。また、夫婦関係については「夫の方が立場は上。私が言いたいことを言えないと感じていた」と述べた。


    ◇「やめたかったけどやめられず」  一方、一人で飲んでいる間は「(家のことを)何も考えず、自分の時間を持てた」。20年8月下旬以降は週5日程度、夜に子どもを車に放置して飲みに行くなど行動がエスカレートしたが、「自分でも異常だと思い、やめたかったけどやめられなかった」と語った。  「ひとごとには感じられない」。アルコール依存症の当事者団体「香川県断酒会」のメンバーの女性(52)はそう語る。22年前に依存症に陥り、朝昼晩を問わず酒を飲み続けた。当時3歳の娘を店に連れ、飲酒することもあったという。「思考の全てがお酒中心になっていた。子どもを優先しなければだめだとわかっていたが、自分では止められなかった」と振り返る。  女性は通院や自助グループへの参加により、2年ほどで依存症から回復した。「子育てや家族関係など誰もが持つような悩みから、お酒に逃げてしまった。自分でも依存状態に気付けず、認めたくない場合もある。世間に理解が広がってほしい」と語る。


    「子どもを車に置いて飲むなんて、信じられんわ」。亡くなった姉妹の年齢と同じ3歳と6歳の子どもを育てる市内の主婦(32)は、事件について突き放すような夫(45)の言葉に違和感を持った。下の子を妊娠中、上の子をたたいたり怒鳴ったりしていた時期があるが、夫は出張で平日は家にいないことも多く、打ち明けられなかった。「私も日々、虐待すれすれをいっている自覚はある。母と子を救う方法がなかったのか、一人の母親として知りたい」と語る。


    虐待防止の民間ネットワーク「ゼロ会議in四国」を20年秋に高松市で設立した社会保険労務士の谷川由紀さん(49)は「『ふうが悪い』(みっともない、体裁が悪い)という香川の方言があるが、家庭の問題を外に見せたらだめという意識が根強くある」と指摘する。  「『主婦なら家事や育児をこなして当然』と思われがちだが、悩みを抱えていっぱいいっぱいになる母親が存在するのは事実。子どもを救うには、周囲が介入してまずは親を救わないと、不幸な事件はなくならない」と訴える。【西本紗保美、喜田奈那】


    引用先:「ひとごとでない」アルコール依存経験者ら思い複雑 高松2女児放置死(毎日新聞) – Yahoo!ニュース


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